【勉強会レポート】音楽で初縁を結ぶ -“100万人のクラシックライブ”とは-
- templeonlinesalon
- 2023年10月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年9月25日

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この度は運営メンバー小林信翠さんからのご紹介で、“100万人のクラシックライブ”を通して、お寺などの各地でクラシックコンサートを開催されている蓑田秀策さんをお招きしました。
日本経済界を牽引してこられた蓑田さんがなぜ今「100万人のクラシックライブ」を推進されるお立場になられたのか?ご本人の歩みとこれから、寺院の在り方とクラシックライブの親和性についてお話くださいました。今回は活動を寺院関係者に知っていただきたいとの想いから、参加費は無料、当日は27名の参加者がご一緒くださいました。
参加が叶わなかった皆さま。蓑田さんのご厚意により、アーカイブを共有いたします。今回の勉強会は「音楽×お寺」に留まらず、人と人との関係性の再構築、お寺の果たす役割、可能性について問うてくださる内容です。お手隙の際にぜひご覧くださいませ。
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【勉強会MEMO】
◾️課題意識
・戦後の貧しさ、高度経済成長期、バブルがはじけ、失われた30年を経験。とはいえ、ご自身の幼少期に比べ、経済的には格段に豊かになっている。
・経済的に豊かになる=幸せと思って走ってきた。にも関わらず、当時に比べ、人は人々は幸せになっているとは言い難い。コロナを経て、より一層人と人の繋がりがなくなり、貧困格差は拡大、社会が壊れている危機感を募らせてきた。
・一方でサッカー、ラグビー、野球等、世界大会が行われれば、緩やかに人は繋がり、熱狂する。潜在的には人は感動体験を共有し、繋がりたいと思っているのではないか?
◾️「100万人のクラシックライブ」で目指すもの
・「100万人のクラシックライブ」を通して実現したいことは、「日々音楽が溢れる街づくり。生の演奏に誰もが出会い、感動が共有出来る日常。」
クラシックライブを観に行くでなく、街にある。演奏家の生の演奏に身を委ねた者同士が、「いいね」と緩やかにつながっていく。クラシック音楽には、国境、世代をを超える力があると思っている。非日常でなく日常において、その場作りがしたい。
◾️具体的な取り組み
・全国各地でライブ開催が出来る仕組みが整いつつある。登録演奏者は600名。開催費用は10万円+演奏家交通費。電子ピアノ持ち込みなど、楽器の準備が無くても開催できる。
・今年度は年間850回のLIVEを実現予定。開催場所は自治体、イオンモール等のショッピングモールでも開催。お寺ではこれまでに150回開催済み。
・継続したコンサートの実現の鍵は共催モデル
例)イオンモールとサカイサイクルで費用を折半。告知を自治体が行うなど
・事務局では子ども食堂や、施設など子どもたちに直接届けに行く試みも。ライブ会場の寄付を募りながら実施箇所を増やしていきたい。
◾️お寺との親和性
・お寺の御堂はお経が響き渡る音響に恵まれた空間であり、日常人が集える場所。
・お寺だけで実現しようとしないこと。地域に貢献したい、参加したいステークホルダー(演奏家、団体、参加対象者)のハブに。
・仏事やお墓参りに加え、お寺に日常足を運べる役割を果たして欲しい。
◾️アナウンス
・一般財団法人100万人のクラシックライブ ライブ情報は、下記LINEでも配信。ご登録の上、まずはお近くのライブに足をお運びを。お気軽にご質問、お問い合わせください。
(執筆・文責:Bラーニング 福山智昭)
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